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【  2019年03月  】 

12 狂った六時のお茶会で

Episode.0 不思議の国のアリス

2019.03.23 (Sat)

  甲板に用意された長机に、白いテーブルクロス。並べられた椅子の一つに座らされて、ちょっと気まずい。 何、この扱い。「三十分が限界でしょう」「それでいい」「かしこまりました」 クイーンさんと自称イカレ帽子屋さんの短いやり取りのあと、自称イカレ帽子屋さんがさっと手を振り上げた。 その瞬間、ぴたりと揺れが止まった。 え? 何? どういうこと? ここは相変わらず海の上であって、海の上だから揺れ続けているは...全文を読む

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『アリス』アンソロジー参加者様へ

独り言

2019.03.21 (Thu)

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11 歓迎しよう、未来の【主人公】

Episode.0 不思議の国のアリス

2019.03.11 (Mon)

  再びあの暗い船内の長い廊下を真っ直ぐに進む。 あんなに恐いと思っていた船内も、落ち着いた二回目ともなればそうでもないかも。 ちゃんと見てみれば、白い壁にはちゃんと灯りが灯っているし、所々高級さを醸し出す装丁がされていた。 海賊船っていうよりは、もう少し明るければ豪華客船って言ってもいいんじゃないかなとか思える。「珍しいですか?」「あ、はい。じゃない、いいえ!」「いえ、正直に仰ってくださって構いま...全文を読む

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10 ありえないは封印

Episode.0 不思議の国のアリス

2019.03.10 (Sun)

  つんと、潮の香りが深く鼻をくすぐる。 空は抜けるように青いし、海は絶え間なくキラキラと光って、船が進むときにあがる水しぶきが冷たくて、のびのびと身体をのばしてお昼寝でもしたら絶対気持ちよさそうだと思う。 ……思うだけだけど。「うぅ―…」「まだ辛い?」「うぁ―…」 船縁に寄りかかって、だらんと腕を伸ばして頭を壁に押し付けてるわたしは、絶賛船酔い中だった。 意識を失っていたのはほんの少しの間だけだったみた...全文を読む

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09 女王の御心のままに

Episode.0 不思議の国のアリス

2019.03.09 (Sat)

 「少しばかり、酷な判断だったのではないでしょうか?」「女子どもだからと言って、甘く見るつもりはない」「ですがクイーン」「そもそもだ、何故あんなのを拾った?」 言葉を途中で遮るようにして、クイーンが鋭く問い詰めるように口を挟んだ。 その顔には明らかに不機嫌と書いてある。「なんとなく、でしょうか?」「お前がチェシャ猫のようなことを言い出すとはな」「ふふっ、ですが気になったというのも本音です」 くすりと...全文を読む

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08 わたしはだぁれ?

Episode.0 不思議の国のアリス

2019.03.08 (Fri)

  ガシャン、と無機質の音が響いた。 煤けた灰色の冷たい床に、暗い部屋。鉄格子越しに差し込むぼんやりした明かりがやけに視界をちらついた。「クイーンの命令ですので、しばらくこちらに居てください」「……」「少しは、冷静な頭で考えられるはずです。落ち着いた頃に、また」 膝を抱えて、どこを見ているわけでもないけれど、ぼんやりと宙を見ていた。 カツカツと、ブーツの音を鳴らして自称イカレ帽子屋さんが遠ざかっていく...全文を読む

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07 ようこそ【不思議の国】号へ

Episode.0 不思議の国のアリス

2019.03.07 (Thu)

 「さて、お嬢さん。これから我らがクイーンの下へとお連れ致しますが、くれぐれも粗相のないよう、お願いいたしますね?」「は、はい」 暗い船内の長い廊下を真っ直ぐに進む。 所々に明かりはあるけど、足元もちゃんと見えるけど、恐いな。 ぶるりと、身震いした身体をぎゅっと抱き締めた。 左手に握ったままの指輪を胸元に寄せて、どうかこれは悪い夢でありますように、と祈る。 不思議の国のアリスみたいに、夢オチで、目が...全文を読む

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06 海賊たちの配役

Episode.0 不思議の国のアリス

2019.03.06 (Wed)

 「はじめまして、お嬢さん」 ふわりと優しく笑った男の人。 海賊旗を掲げてるくらいだから、この人も海賊なんだろうと思う。 差し伸べられた手に、手を重ねることを求められているのかなって。 ふわふわと浮いている体は、いつの間にか船体の上へと辿りついてたし。 それをやるべきかどうか悩んだけど、浮いててもどうしようもないから右手を伸ばした。 不思議な力も甲板に足を着いた時点で消えたみたい。 あぁでも、常識的...全文を読む

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05 穴の終着点

Episode.0 不思議の国のアリス

2019.03.05 (Tue)

  落ちる。 落ちて。 落ちた。 一体終わりはいつになったらくるの? と、眩暈がする頭の中でそればかり考えていた。 気持ち悪い。 頭から落ちているわけでもないけど、くるくると、右に左に上に下に、縦横無尽に振り回されているわたしの体。 全身から力が抜けて、どうにでもなれと思う半面、この指輪だけは放すわけにはいかないと強く思う。 まだお金を払っていない商品だからって言う、そんな責任感だけじゃない。 ただ...全文を読む

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04 退屈な猫

Episode.0 不思議の国のアリス

2019.03.04 (Mon)

 「なぁ、ネズミ」「ヤマネです。何ですか猫」「生意気なこと言ってっと食うぞ」「人肉はあんまりオススメできませんよ。て言うかやめてください仕事の邪魔です」「可愛くねー」「本望です」 ごろんと、甲板に寝そべった。 生意気なネズミをからかったってなにも面白くなんてない。 航海は順調すぎてつまらなかった。 どこみても海、海、海、海、海! 一面青しか見えない。 何かすることもない、何か見つけることもできない。...全文を読む

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03 とある伝承

Episode.0 不思議の国のアリス

2019.03.03 (Sun)

  彼らは求めた。 【神子の玩具】と呼ばれる秘宝を。 まるで子どものように。 それがどこにあるか、 それがどんなものなのかも分からずとも、 彼らは捜し続けた。 そして、後に発見された事実に辿りつく。 それは、【主人公】と呼ばれる存在にしか 手にすることができない、と。 それは、【神子】が認めた【娘】にしか 見つけられない、と。 それから気付かされる、現実。 【神子】とは一体何者なのだろうか? 謎が謎...全文を読む

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02 ウサギがいなくても穴の中

Episode.0 不思議の国のアリス

2019.03.02 (Sat)

  おねがい、わたしからそれをうばわないで。 おねがい、わたしのそれをこわさないで。 おねがい、わたしのたからものを………「え?」 ふと、誰かに声掛けられたと気がして顔を上げた。 後ろを振り返っても、誰も何事もなかったかのように歩いているだけ。「どうかしたの?」「……ううん、なんでもない。なんか空耳だったみたい」「しっかりしてよね」 慌ててそう言ったら苦笑された。 自分でもよく分からなくて、なんでもない...全文を読む

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01 プロローグ

Episode.0 不思議の国のアリス

2019.03.01 (Fri)

  お姉さんと一緒のピクニックの間、アリスという名前の女の子は退屈していました。 赤いチョッキを着て「あぁ遅刻だ遅刻だ!」 とつぶやいている白うさぎに興味をひかれたアリスは、白うさぎを追いかけて穴の中に飛び込みます。 アリスは非現実の、地下世界の夢の中へと落っこちてしまったのでした。 白うさぎを追いかけようとしているうちに、アリスは幾つもの災難に出くわします。 アリスは巨人のように大きくなったり、 ...全文を読む

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